便秘改善薬〜市販のもの中心に薬剤師が解説〜

はじめに

腸活一時期流行りましたね。できれば終わってほしくなかったですが。

便秘は文字どおり放っておくと体の不調に直結しています。老廃物が出されないわけですから

病院では必ず入院時毎日、排便状況を確認しています。

それぐらい大事になんです。

もともと便秘だから、、、でおわることなく、便が出るにはどうしたらいいか、何をのめばいいか一緒に考えましょう。

基本的に私が紹介するのは単剤で医療用と成分、用量が近いものになります。

合剤等は基本勧めません。

まずやるべきこと

  • 食事
  • 運動
  • 睡眠
  • 水分

これにつきます。

食事は甘いものや脂肪の多いものをとりすぎない。

運動は全く動かないとか論外。ウォーキングだけでもやろう。

睡眠は7時間はとりたい。

水分も1日500mlでは足りない。1Lは飲もう。

薬に頼る前に生活習慣を一度見直すことも考える。

お腹の調子を整える

ビオスリー

医療用と同じ成分と用量なので整腸薬は圧倒的にこれがおすすめ。

以前常備薬の記事でも紹介。

乳幼児にも安心して使える

マルツエキス 作用弱弱

麦芽糖。なので子供(特に乳幼児)に安心して使える。

大腸に到達した麦芽糖が発酵することで腸の運動を促して穏やかな下剤として作用。

うちの子供もこれを使用していました。

ただ作用はすごく弱めなので大人は微妙かと。。。

便に水分をもたせて出しやすくする(緩下剤)

その名のとおり。近年このシリーズは新しい作用機序のものが度々販売されている。(処方箋医薬品ですが、、)

酸化マグネシウム 作用弱

1錠で酸化マグネシウムとして約330mgなので医療用とほぼ同等。

医療用は250mg、500mg、散剤と多規格あるが。。。

下剤は効果が体調、個人差あるので自分でのんでみて調整するのがベスト。

酸化マグネシウムは安価で手に入りやすい薬。

高齢者は注意。薬の相互作用も多いので常用薬があるかたはかかりつけに相談。

漢方

強めの作用から高齢者につかえる安心なものまで幅広くある

麻子仁丸 作用弱

市販ではツムラ販売なし。

高齢者にも使える。カンゾウは含まれていない。作用弱め

市販のものは錠剤しかないため成人換算だと、1回4錠服用しないと行けないのが難点

大建中湯 作用中

どちらかといえばお腹のはりや腹痛に用いられる。

便秘だけではあまりつかわれない。

現場では主にイレウス後に使用。

大黄甘草湯 作用強

ツムラですが、普段とパッケージがことなるので注意。

その名のとおりカンゾウ入りのため電解質注意。

高齢者は基本控えたほうがいい。作用強。

大腸に刺激を与えてだす

センナエキス 作用強

効果発言が長いので、基本寝る前にのんで朝出す感じ。

医療用は0.5g、1.0gあり。これはその間の0.75g(1Pあたりセンナエキスとして)

まとめ

  • 生活習慣を改善したうえで薬を考慮。
  • 薬を使うにはまずは緩やかなものから。
  • 市販で浣腸もあるが無理やりだすのは脱水の危険があること、また肛門を傷つける等の危険があるので基本が避けたほうがいい。

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