もくじ
今や5人に1人が帝王切開で出産
赤ちゃんやお母さんになにか異常、または通常分娩ではリスクが高いと判断された場合、すぐに選択されます。
近年は増加傾向で、30年前の約2倍になっているそうです。
このようにだれでもなりえます。
流れを知っておくだけでも、心持ちが違うと思うので、ぜひ学んでください。
私自身の出産体験は、別の記事に詳しく掲載しています↓
緊急帝王切開と予定帝王切開の違い
緊急帝王切開は、上記に示したように、分娩時になにか異常があれば選択されます。
対して予定帝王切開は、前回既往歴や37週までに自然分娩が難しい判断された場合に、38週ごろに手術予定をたてて行います。
予定帝王切開になったら確認しておきたいポイント 産院を選ぶ上で
麻酔科医の有無
麻酔科医がいなくても麻酔の使用は可能ですが、全身麻酔や硬膜外麻酔が、使用できない場合があります。
またモニターの管理や量の調節、事前内診などやはり専門化がいるにこしたことはありません。
最近では、無痛分娩の広がりもあって、クリニックでも麻酔科医が常駐している場合もあるので、調べてみましょう。
溶ける糸使用の有無
最近はほとんど解ける糸を使用しますが、稀に使っていない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
溶ける糸を使用しないと抜糸をする必要があります。
私は第一子はステープラ(性格にはホッチキスみたいなやつで傷口を固定)していたため、術後2−3日してからそれを抜く作業がありました。
これが結構痛いんです。
しかも19箇所あると言われ絶望しました。
どんな麻酔を使用しているか
第三子は脊椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)と硬膜外麻酔の組み合わせで帝王切開を行いました。
ざっくり説明すると、脊椎麻酔は手術中の麻酔、硬膜外麻酔は手術中の麻酔の追加や術後の疼痛をポンプで管理する役割が多いです。
また、近年硬膜外麻酔は、無痛分娩にも広く使われています。
緊急の帝王切開の場合ですと、麻酔科医のいないクリニックでは、硬膜外麻酔をいれない場合が多いため術後の疼痛に苦しめられます。
実際私も第一子の時は術後は激痛でした。
座薬も点滴の痛み止めも気休め程度しか効いていない印象だったので、硬膜外麻酔の持続がいかに疼痛コントロールで重要かよくわかります。
より詳しく知りたい方はこちら
個室部屋の有無
できれば完全個室のクリニックや病院がいいでしょう。
私は一人目の時に個室を予約していましたが、空きがなく大部屋になりそれがすごいストレスでした。
以降必ず個室に入れるところにしています。
夜間母子別室かどうか
日中は母子同室が多いですが、夜間ちゃんと預かってくれるところがいいでしょう。
というのも退院したら授乳に追われまとまった睡眠ができなくなります。
せめて入院している間はまとまった睡眠が確保できる夜間別室がいいでしょう。
夜間母子別室でも、授乳の関係で胸が辛くなったら搾乳機や授乳しに行くといったことも個別に対応してくれるところも多いです。
手術中の様子
始めに尿の管をいれます。
予定なら硬膜外麻酔の準備に入ります。緊急の場合はない事が多い。
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その後胸より下の部分に麻酔がはいります。
下半身が熱くなる感覚になります。
全身麻酔ではないため手術中も意識はあります。
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その後下半身の感覚が全くなくなるので若干不安に陥ります。
要するに動かそうとしても全く動かない感覚です。
看護師さん曰くパニックになる方も多いそうです。
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手術後5分くらいで赤ちゃんがでてきます。
出てくる時、お腹をめっちゃ押されるので少し気持ち悪くなります。
実際一人目のときは緊急だったので絶食できていない状態もあって戻してしまいました。
その後30分かけて縫合等を行い手術終了です。
入院中の過ごし方
手術当日(0日目)
ベット上で安静 当日は1日絶食 尿の管も入ったまま
下肢静脈瘤防止のため足に機械が繋がれているので基本歩行は負荷
硬膜外麻酔がつながったままなので激痛はないが、下腹部に痛みがあるのと、産後の興奮状態によりほとんど寝れません
手術翌日(1日目)
尿の管、足の機械が取れて歩行開始 流動食開始
→歩行開始しますが、相当気合いれないと全然歩けません。点滴棒がないと相当きついです。そして何より自力で起き上がれないためリクライニングベットに頼ります。
2日目
常食開始 授乳開始 シャワーOK
硬膜外麻酔がおわり、痛み止めの内服に切り替わる
ここから通常の産後と同じ
3日目から7日目
帝王切開の場合は基本1周間程度入院します。
栄養指導 授乳指導 沐浴指導 産後の過ごし方などこの間に行われます
また傷跡、腹部の状態は毎日看護師さんが確認します
退院後の過ごし方
基本、普通分娩の産後と同じようにすごします。
1ヶ月は普通分娩と同じで湯船には入れません。
生理のような出血がありますが、1ヶ月程度でなくなります。
退院後は傷跡の痛みだけではなく、子宮の収縮の痛みもあるので、なんだかんだで1ヶ月くらいずっと痛い場合が多いです。
私は第一子の時は産後1ヶ月ずっと痛かったですが、第二子と第三子の時は退院後はほとんど痛みはありませんでした。
痛みが持続するようなら退院時に必ず痛み止めをもらっておきましょう。
また、傷跡がちょうど痒くなる時期なのでかゆい時用の軟膏ももらっておくと良いでしょう。
術後の傷跡ケアについて
傷跡をきちんとケアしておかないと高確率でケロイド状になります。
私は第一子のときは産後まったくケアをしていなかったので見事に傷跡が赤く隆起してケロイド状になってしまいました。
第二子のときの帝王切開で、とってもらってのできれいになりましたが、ケアするにこしたことはありません。
ただ、これは体質状の問題もあるため、ケアしたからといって必ず回避できるものではありませんが、ケアすることによってそれを抑えることは少なからずできます。
産後短くても3ヶ月 長くて1年は、専用の傷跡テープ等をつかって保護するのがオススメです
私がつかっていたのはこれ 1週間に1回張り替えるタイプです
私は1ヶ月はLL。2ヶ月後はLに切り替えて使用していました。
他にもシリコン上の繰り返し使えるタイプもあるみたいなので自分にあった方法で選ぶのが良いでしょう
骨盤矯正について
帝王切開の有無にかかわらず、出産後は必ず行いましょう。
広がった骨盤を放置すると肩コリ腰痛などのトラブルが改善しにくくなり、体系も崩れたままです。
産後1ヶ月から6ヶ月の間に行うのがベストと言われています。6ヶ月すぎても授乳していればまだ大丈夫な場合が多いみたいです。
オススメは資格を持っている整骨院での施術です。家の近くで3−4ヶ月通えるところを探しましょう。
1回では治りません。定期的に行い確実に戻るまでは施術から3ヶ月かかるので産後はなるべく早めに通うと良いでしょう。
次の出産について
基本は帝王切開後1年間出産は控えるように言われます。
子宮破裂のリスクが高いためです。
また、帝王切開は生涯で3回までと言われていますが、回復や傷の程度など個人差が非常にあるため必ず分娩した医療機関に確認しましょう。